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「僕の彼女を紹介します」・・・って「誰」に向かって言ってるんだよ

『僕の彼女を紹介します』(監督:カク・ジェヨン 出演:チャン・ジヒョン、チャン・ヒョク、チャ・テヒョン)

☆☆☆☆

『冬ソナ』について、私はこう書いた。

はじめて出会ったそのときに私が他ならぬその人を久しく「失っていた」ことに気づくような恋、それが「宿命的な恋」なのである。
はじめての出会いが眩暈のするような「既視感」に満たされて経験されるような出会い。(・・・) 『猟奇的な彼女』も『ラブストーリー』もそうだった。

『僕の彼女を紹介します』も、そういう映画だった。

驚くべきことは「最初なのに二度目の出会い」の相手が『猟奇的な彼女』でそれと知らずに二度出会うことになるチャ・テヒョンくんであったこと。
それと知らずに三回目。
もはや複数作品を貫いて「宿命」の糸はチャン・ジヒョンちゃんを深く深く繋縛しているのであった。
他の映画を参照することなしには単独の映画に刻印された宿命性が理解できないほどに重複する物語。
あ、そういえば映画の中の「劇中劇」シーンでは『ラブストーリー』ですぐ卒倒しちゃう長身痩躯のイ・ギウくんが出てきて、ばたばたと二回卒倒してみせてくれた。
当然これは「『ラブストーリー』も併せてご覧ください」という「目配せ」なんだろう。
そこに存在しないものと照合することによって浮かび上がる宿命性・・・
恐るべし韓国恋愛映画!

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2005年5月 3日 19:57に投稿されたエントリーのページです。

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