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11月はちょい不作

『華氏911』(Fahrenheit 9/11 by Micheal Moore : George W. Bush)
☆☆☆☆☆
カンヌでクストーの『沈黙の世界』以来(1956年)以来パルムドールを受賞した(タランティーノ偉い!)二度目のドキュメンタリー映画。
配給元ミラマックスの親会社ディズニーのマイケル・“ワルモノ”・アイズナーの妨害で、最初は米国内での公開が危ぶまれたが、公開されるや全米ナンバーワンヒットになった。
この映画を見たあと、なお大統領選挙にブッシュに票を入れる気になる人間はまずいないと思うが、それでもブッシュはケリーに圧勝した。ということは、もし『華氏911』が公開されていなければ、ブッシュはもっと票を取っていたということである。
ブッシュの票田である中西部では『華氏911』を上映している映画館はほとんどなかったそうである。あらま。

『テキサス・チェーンソー』(Texas Chainsaw Massacre by Marcus Nispel : Jessica Biel, R.Lee Ermey)
☆☆☆
トビー・フーパーの『悪魔のいけにえ』のリメイク。
ジョージ・A・ロメロの『ゾンビ』も『ドーン・オブ・ザ・デッド』でリメイクされたし、『Shall we ダンス?』(周防正行)も、『リング』(中田秀夫)も『呪怨』(清水崇)もハリウッドでリメイクされている。
もう企画が尽きたのかな。
オリジナルとの違いは、女性主人公がやたらタフなこと。
バカな男は死に、タフな女は生き残る。
なるほど。

『きょうのできごと』(行定勲監督:妻夫木聡、田中麗奈、伊藤歩、柏原収史、三浦誠己、石野敦士、松尾敏伸、池脇千鶴、山本太郎)
☆☆☆+
岩井俊二の一連の映画の助監督、『GO』でブレークした行定監督の『セカチュー』のイッコ前の作品。
キャスティングがよい。既視感のある役者は山本太郎だけ(この人、どんな映画に出てきても山本太郎だなあ)。田中麗奈はどんな映画に出ていても違和感があるが(『がんっばっていきまっしょい』からずっと。白龍の娘がこんな顔わけないでしょ)、この人の場合は「つねに場違いなひと」というのが芸風。
個人的には正道役の柏原収史がよかった。気錬会の理科系大学院生にこういう感じの子多いし。

『ビッグ・フィッシュ』(Big Fish by Tim Burton : Ewan McGregor, Albert Finny,
Jessica Lang, Helena Bonham Carter, Steve Buscemi, Dani Devito)
☆☆☆+
ティム・バートンの「脱力映画」。
『眺めのいい部屋』ではつるつるぴかぴかの美少女だったヘレナ=ボナム・カーターがシワシワの魔女役で登場。ちょっと悲しくなる。
ユアン・マクレガーがキャストされたのは、アルバート・フィニーの若い頃と酷似しているからだそうである。たしかにアルバート・フィニーの若い頃ほんとにきれいだった、そういえば。そうか、ユアンくんもそのうちああなっちゃうのか。

『アマゾン』(Fire on the Amazon by Luis Llosa : Sandra Bullock)
☆なし
『スピード』でブレークする前にサンドラ・ブロックの過激ヌードが拝見できる映画ということで、借りてみた。よほどの映画でもどこかに「よいところ」を見つけることのできる私であるが、この映画についてはそれがたいへん困難であったと申し上げなければならない。とくに主演男優(Craig Sheffer)については、彼がどうして映画俳優になれたのかよく分らなかった。サンドラ・ブロックのヌード云々は虚報。

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2004年11月22日 08:43に投稿されたエントリーのページです。

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