ロスト・イン・トランスレーション(Lost in translation by Sophia Coppora: Bill Murray, Scarlet Johansson)
☆☆☆☆
でも、タイトルなんとかなりません?
最初聞いたときに「ロスト・インスタレーション」と聞き違えて、どこかの美術館から巨大なインスタレーション作品が盗まれる話かしら・・・と思ってしまった(ほんとに!)
たしかに訳しにくいタイトルではありますけどね。
「日本語でしゃべらナイト」とかさ、なんとか工夫してもよかったのではないでしょうか。
ビル・マーレーのサントリーウイスキーのCM、ほんとに放映してほしい。けっこういいもん、「サントオオリ・タイム」というのが「三通りタイム」に聞こえるのが難だけど。
はっぴいえんどの「風をあつめて」が映画のサントラに入っているらしいけれど、映画の中ではカラオケボックスでシロートが歌っている声が漏れ聞こえるだけ。これはやっぱりオリジナルをがんがんかけてほしかった。
あとは、ね。ビル・マーレーのCM撮影シーンがよかった。
「カット!カット!テンションあげてよ」というバカなCMディレクターと「ドウーユーノウ、フランクシナトラ?」というバカなカメラマンが最高。
日本の宣伝業界というのがどれほどバカかよくわかる。
藤井隆のマシューも怪演。『サタデーナイト』出身のビル・マーレー相手に、これだけバカな芝居ができるコメディアンはなかなかいない。
ソフィア・コッポラがどうやってこんなバカ役者たちをみごとにキャスティングできたのか、それがほんとに不思議である。
スカーレット・ヨハンソンも悪くないです。ふつうっぽくて。